土地購入の流れは3段階|購入時に気をつけるべきポイントとは?
- 2022.10.202023.12.26
- 土地のことがwakaru
家を建てると決めたら、まずやるべきことが土地探し。大きな買い物であるため、買ってから後悔したくはないものです。
下記の記事では土地探しのポイントもご紹介しています。土地探しでお悩みの方は、本記事を読む前に土地探しのコツ4つ|土地のチェックポイントとおすすめの相談先をご一読してください。
土地探しだけでも一苦労です。土地探しが終われば、次に土地の購入が待っています。土地の購入はお金を払えばそれで終了というわけでは無く、さまざまな手続きが必要です。
そこで今回は、土地の購入になって慌てなくてもいいように、土地購入の流れをステップ形式で紹介します。ぜひ、本記事を参考に土地購入の流れを理解しましょう。
1.土地探しが終わった後は?
希望に合った土地が見つかれば、まずは「買い付け」を行います。「買い付け」とは土地の売主に「買う意思がある」と書面で正式に申し込むことです。
契約内容に問題が無ければ売主との「契約」になります。どのような契約内容で土地を購入するかじっくり詰めていきましょう。契約を締結すれば土地の「引き渡し」です。引き渡しが完了したら土地はあなたのものになります。
このように、土地の購入は「買い付け」「契約」「引き渡し」という3段階の流れがあります。各ステップの間にさまざまな手続きが必要です。下記で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
2.【第1段階】買い付け
前述したように買い付けとは、売主に書面で購入意思を表明することです。契約では無いためキャンセルすることは可能ですが、一度キャンセルしてしまうと同じ売主から違う土地を買うのが心象的に難しくなるのは言うまでもありません。
なるべく買い付けを行う前に土地を購入するかどうか情報を精査しましょう。
2-1.ステップ1:もう一度現地に足を運んで確認しよう
不動産会社からもらえる「販売図面」だけで買い付けの判断をしてはいけません。現地に行ってどのような土地なのか自分の目で確かめることが重要です。
現地を確かめる際には、販売図面だけではわからない隣家との境界線の明確さや日当たりや風通しの良し悪しなど、実際に目で見て確認できる良い機会です。購入してから「イメージと違う」と後悔しないようにしましょう。
ただし、現地を個人で確認して判断するにはすこし不安な部分もあります。そこで、土地勘のある不動産会社やハウスメーカーなどプロに相談しながら現地を確認することをおすすめします。
2-2.ステップ2:買付証明書を提出しよう
土地の購入意思が固まったら、売主か不動産会社に「買付証明書」を提出しましょう。書式などは特に決まっていませんが、主に購入希望金額や物件情報、買主の情報などが記入されています。
買付証明書とは・・・売主に対し、土地を買う意思があることを伝える証明書 |
買付証明書を提出することで土地購入の交渉が始まっていきますが、前述したように買付証明書に法的拘束力は無いのでキャンセルすることも可能です。
一方、複数の買付証明書が提出された場合、基本的には提出された順番で購入権を得ます。しかし、1番手が値引き交渉、2番手が満額の条件を提示した場合、売主は買主を選ぶ権利があります。このように、売主が交渉したいと思う買主が選ばれることもあわせて覚えておきましょう。
2-3.ステップ3:住宅ローンの事前審査を受けよう
土地の購入と注文住宅の新築のためローンを申し込もうと考えている方は、購入金額がある程度確定した時点で住宅ローンの事前審査を受けましょう。
事前審査とは、ローン契約の前に「銀行がいくらまでお金を貸してくれるか」確かめることです。事前審査が通れば、一般的には後の本審査でも同額の金額を借りることができます。
当然のことながら、契約の際に土地購入の支払いについて決める必要があるので、それまでにローンの事前審査を終えていると、よりスムーズに契約の締結が可能です。
また、土地・建物をローンで購入を検討されている場合、ご自身の購買力がどのくらいあるのかを把握するために、土地探しを始める段階で事前審査を受けておくのも一案です。
事前に購入資金を把握しておくことで、土地にかける予算と建物にかける予算が明確になるため、きちんとした資金計画が立てられます。
3.【第2段階】契約
「買い付け」の次は「契約」の段階です。契約が終わればキャンセルすることは難しくなるので、契約書はしっかりチェックしましょう。
3-1.ステップ4:手付金を支払おう
契約の際、土地代の10%程度の手付金を支払うことが通例です。支払った手付金は土地代金に充当されます。不動産会社が間に入り土地を購入する場合は、仲介手数料の50%を契約時に支払うケースが多いです。
手付金や仲介手数料は、基本的に現金でやり取りされるため、手元に購入資金を用意しておくということも覚えておきましょう。
3-2.ステップ5:不動産会社から重要事項の説明を受けよう
買い付けが終わり、ローンの目処も付けば契約締結に移ります。その際には、口頭や書面で「重要事項の説明」を受けることになります。
主に話される内容は以下のとおりです。
- ●土地に売主の権利が残っているか
- ●ローンが通らなかった時の対応
- ●インフラの設備状況と工事費用
- ●土地の境界線の確定
- ●固定資産税の支払い状況
- ●土地代金の支払期日
なかなか分かりにくい法令上の話がされるほか、土地の状態や土地購入以外でかかる費用・契約解除に関する取り決めなどの説明を受けるので、きちんと疑問を解消しておきましょう。
3-3.ステップ6:正式にローンを組もう
問題無く契約を締結することができれば、住宅ローンの本審査に進みます。
本審査では、買主の収入を証明する書類以外にも、不動産売買契約書や登記簿謄本など、購入予定の土地の情報も必要です。必要書類をしっかり準備しておきましょう。
4.【第3段階】引き渡し
契約の締結・残金の支払いがされれば土地の引き渡しです。引き渡しの際は、所有権移転の手続きが必要となります。この手続きは不動産会社と提携している司法書士が立ち会いのもと行われる手続きです。
急に立ち合えないとならないように予定の見通しをたてておきましょう。
4-1.ステップ7:必要書類を準備しよう
所有権移転の手続きの際には、住民票や身分証明書が必要です。決済当日までにしっかり用意しておきましょう。また、司法書士の方が立ち会いして手続きを行うため費用(おおよそ20万~40万円)が別途かかるのも覚えておいてください。
引き渡しについて、司法書士が必ず立ち会わなければならない訳ではありません。しかし、司法書士の立ち会いがあれば引き渡しは確実に行われたという証明になります。
そのため、ローンの審査条件に「司法書士の立ち会い」が含まれていることが多くあります。不動産会社を仲介して土地を購入する際も同様です。
4-2.ステップ8:お金も準備しておこう
前述した司法書士への費用の他に、土地によってはさまざまな費用がかかります。不動産会社への売買仲介手数料の残金もこの時点で支払うことになります。
また、ローンを利用せずに土地を購入した場合は、手付金以外の残金を支払う必要があります。
土地の購入に必要なお金は土地代だけではありません。必要経費をきちんと予算に組み込んで土地購入のプランを決めましょう。
4-3.ステップ9:引き渡し完了
ステップ1~ステップ8を全て終えて、やっと土地があなたのものです。土地を購入して注文住宅を新築する方は、土地探しと同時並行で家づくりのプランも考えなくてはいけません。
注文住宅を建てる流れについては、以下の記事で紹介していますので、計画する際の参考にしてください。
まとめ
土地の購入は大きくわけると「買い付け」「契約」「引き渡し」の3つの手順で手続きします。各ステップに確認事項や必要書類などの準備があるため、事前に確認しておけばスムーズに手続きができるでしょう。
土地は一生のうち、一度あるかないかの大きな買い物です。理想の土地を購入できるように準備を怠らないようにしましょう。
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