注文住宅のキッチンづくり|主な種類やポイントを徹底解説!

2021.6.152023.9.12
家づくりがwakaru
注文住宅のキッチンづくり|主な種類やポイントを徹底解説!

注文住宅の購入を考えている方の中には、キッチンづくりで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。注文住宅においてキッチンを考える際には、間取りだけでなく、主に家事を行う方に配慮したものを選ぶことが大切です。

そこで今回は、注文住宅のキッチンづくりで押さえておきたい「キッチンの主な種類」や「キッチンづくりのポイント」について解説します。自分たちのライフスタイルに合わせて調理などの家事がしやすいキッチンをつくり、快適に過ごせる家を目指しましょう。

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1.知っておきたい!キッチンの主な種類

知っておきたい!キッチンの主な種類

注文住宅のキッチンを考える際には、まずキッチンの主な種類を把握しておくことが重要です。キッチンの種類には、大きく分けて「対面式キッチン」「壁付キッチン」の2種類があります。

対面式キッチン キッチンでの作業中でもリビングやダイニングを見渡せるつくりであり、小さな子どもがいても安心してキッチンに立てる
壁付キッチン 調理スペースが壁にくっついているため、キッチンをコンパクトにまとめやすく、料理にも集中できる

「対面式キッチン」「壁付キッチン」は、調理スペースなどの形や配置の仕方によって、次のように細かく種類が分けられます。

キッチンの種類

ここからは、キッチンの主な種類について確認しましょう。

1-1.ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンとは、キッチンの左右どちらかが壁にくっついており、半島(ペニンシュラ)のように突き出した対面式のキッチンです。

キッチンの全面が壁から離れているアイランドキッチンより回遊性は低いものの、開放感があり、コンパクトに収まるといった特徴があります。バリエーションが豊富でコストも抑えやすいため、キッチンスペースをコンパクトにまとめつつ、おしゃれな空間にしたい方におすすめです。

1-2.アイランドキッチン

アイランドキッチンとは、キッチンの全ての面が壁と接しておらず、島(アイランド)のように独立した形状のキッチンです。

壁と接していないため、開放感が非常に高く、ダイニングやリビングにいる方とのコミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。回遊性が高いため、キッチンとリビング・ダイニング間の移動もしやすいでしょう。ただし、広いスペースを確保する必要がある点に注意が必要です。

1-3.I型キッチン(壁付けキッチン)

I型キッチンとは、シンクや作業スペース、コンロスペースといったキッチンに必要なスペースが一直線に並んでいるタイプの壁付キッチンです。

壁に向かって調理などの作業を行うこととなるため、リビングやダイニングの様子が把握しづらいというデメリットがありますが、作業に集中できるというメリットもあります。シンプルなレイアウトであるため、キッチンスペースをコンパクトにまとめやすい点も魅力的です。

1-4.II型キッチン(セパレートキッチン)

II型キッチン(セパレートキッチン)とは、シンクスペースとコンロスペースを別々に分け、一方を壁付けに、もう一方を対面カウンターとして配置するタイプのキッチンです。

シンクスペースや作業スペースからコンロスペースに食材を移す際などには注意が必要ですが、スペースが分かれており広く使えるため、複数人で調理しやすいメリットがあります。対面式と壁付式の両方のメリットを併せ持っていることも、魅力的なポイントと言えるでしょう。

1-5.L型キッチン

L型キッチンとは、キッチンがL字型に曲がっており、シンクスペースとコンロスペースが直角の配置となっているキッチンのことです。

L字の角の部分がデッドスペースとなりやすいデメリットはありますが、シンクスペースとコンロスペースとの間の移動がしやすく、効率良く調理を行うことができます。作業スペースも広くとりやすいため、たくさんの料理を一度に作りたい方にもおすすめです。

1-6.U型キッチン

U型キッチンとは、コンロスペースやシンクスペースなどが、U字型(コの字型)に配置されたキッチンです。

U型キッチンは設置するために広い面積を必要としますが、作業スペースや収納スペースも広くとれるというメリットがあります。料理にこだわる方や、広いキッチンスペースを求める方におすすめです。

2.【注文住宅】キッチンづくりのポイント

【注文住宅】キッチンづくりのポイント

注文住宅においてキッチンを検討する際には、自分や家族に適したキッチンのタイプを選ぶとともに、ポイントを押さえたキッチンづくりを行うことが大切です。

それでは、キッチンづくりを行う際には、どのようなポイントに注目して設計すると良いのでしょうか。ここからは、注文住宅のキッチンづくりで押さえておきたい6つのポイントを紹介します。

2-1.高さ

キッチンの作業スペース(ワークトップ)の高さは、調理に適した80~90cm程度が一般的であり、多くの場合は85cm前後となっています。

注文住宅の場合、ワークトップの高さも自分たちで決めることが可能です。作業スペースの高さが合っていないと、腰や肩などに負担がかかるため、「身長÷2+5cm」を目安として主にキッチンを利用する方の身長に合った高さを選びましょう。

ワークトップの高さは「身長÷2+5cm」が目安

2-2.調理スペース

キッチンは、主に「コンロスペース」「作業スペース」「シンクスペース」の3つの部分から構成されています。快適に調理をするためは、それぞれのスペースの大きさも重要です。

キッチンの各スペースにおける大きさの目安
コンロスペース 60cm幅が主流
作業スペース 幅75cm以上あればある程度余裕をもって作業できる
シンクスペース 使用する鍋や食器などが十分に洗える幅・奥行・形状を選ぶ

各スペースが一直線に配置されているタイプの場合、キッチン全体の横幅は255~270cm程度が目安となります。キッチンとして確保できるスペースを考慮しながら、キッチンの横幅や各スペースの配分を考えましょう。

2-3.素材

注文住宅のキッチンでは、ワークトップやシンクの素材を自由に選ぶこともできます。主な素材の種類と特徴を把握しておきましょう。

素材名 特徴
ステンレス ●サビや変色が起こりにくい金属で、熱や汚れにも強い
●お手入れがしやすい
人造大理石 ●大理石に雰囲気が似ており、デザインやカラー展開が豊富
●水垢が目立ちにくく、掃除もしやすい
セラミック ●優れた耐久性を持つ陶器のような素材
●熱に強く変色しにくい
クォーツ ●水晶(クォーツ)と樹脂で作られた素材
●価格は高いが高級感があり、汚れや熱、衝撃にも強い

2-4.収納スペース

使い勝手の良いキッチンにするためには、収納スペースの位置や広さも重要です。使用するアイテムの頻度や大きさなどに応じて、収納する場所を決めましょう。

注文住宅で採用されやすいシステムキッチンでは、「コンロ下」「フロアまわり」「シンク下」といった位置に収納スペースがあることが一般的です。収納したいアイテムが収まらない場合は、吊り戸棚や床下収納、パントリーの設置を検討しましょう。キッチンをスッキリと見せるために、ゴミ箱を収納できる専用スペースを設けることもおすすめです。

2-5.コンセント

キッチン周辺は使用する家電も多いため、コンセントの位置や数も重要となります。

キッチンの内容を検討する際には、各家電を置く位置や、家電を主に使用する位置などをある程度決めておきましょう。

2-6.家事動線

調理中は待ち時間も多いため、すき間時間に洗濯や掃除、片づけといったほかの家事を並行して行う方も多いのではないでしょうか。家事を効率良く行うためにも、「キッチンと洗濯機がある場所を近くする」「キッチンとダイニングスペースを近くに配置する」など、家事動線を考慮した間取りを考えましょう。

ほかにも、注文住宅のキッチンには、非接触で衛生的に使用できる「タッチレス水栓」やボタン1つで掃除が行える換気扇システムなど、豊富なオプションが存在します。自分や家族に合った付属品を選び、快適に使えるキッチンづくりを行いましょう。

3.さまざまなタイプのキッチンは住宅展示場で実際にチェックしよう!

さまざまなタイプのキッチンは住宅展示場で実際にチェックしよう!

注文住宅のキッチンを考える際には、キッチンのタイプやオプションなどについて詳しく決めていくことも大切ですが、ほかのスペースとのバランスを考えることも重要です。長く快適に使えるキッチンにするためにも、一度実際に目で見て確認することをおすすめします。

広島建設(セナリオハウス)の住宅展示場では、さまざまなタイプのキッチンに触れることが可能です。広島建設(セナリオハウス)の住宅展示場で各タイプのキッチンをチェックし、自分や家族が快適に使えるキッチンづくりにお役立てください。

まとめ

注文住宅のキッチンには、「ペニンシュラキッチン」「アイランドキッチン」など、さまざまなタイプのキッチンがあります。調理作業を快適にするポイントや、家事動線といったポイントを押さえたうえで、主に家事を担当する方が効率良く家事を行えるキッチンづくりを目指しましょう。

使い勝手の良いキッチンをつくるためには、たくさんのキッチンを実際に見てチェックすることも重要です。ここまでの内容を参考に、ぜひ広島建設(セナリオハウス)の住宅展示場で各タイプのキッチンを確認し、マイホームに設置するキッチンのイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。