注文住宅を建ててから気づいた後悔したポイント4選|失敗例から対処法を紹介
- 2022.10.132023.12.26
- 家づくりがwakaru
家は人生の中でも長く過ごす場所ですから、注文住宅で理想の家を建てたいという方も多いでしょう。何十年も住むとなれば、絶対後悔はしたくないです。
そこで今回は、注文住宅で後悔しないために注文住宅の「失敗例」を4つ紹介します。家づくりを成功させるポイントもあわせて解説していますので、家づくりのどこに後悔してしまうポイントが潜んでいるのか、学びながら読み進めてください。
1.注文住宅で後悔した4つの失敗例
1-1.【失敗例その1】使いにくさを感じる
まず紹介するのは「不便」を感じた失敗例です。家は生活の拠点でリラックスできてこその空間のため、不便さを感じるだけでストレスになります。ぜひ失敗例から理想の家づくりに活かしてください。
キッチンが狭い・身長に合っていない
家事は毎日するものですから、その度に不便さを感じるのは途方もないストレスです。特にキッチンの高さと身長が合っていない場合、腰痛の原因にもなりかねません。
キッチンの高さは身長÷2+5cmが理想です。モデルハウスなどで実際の使用感を確かめるほか、高さの要望をきちんと伝えて後悔のないようにしましょう。
注文住宅でキッチンを選ぶポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
生活動線を考慮していなかった
生活動線とは家の中で頻繁に行き来するラインのことです。生活動線の不便さは注文住宅の失敗例で良く出てきます。
「トイレに行く度にリビングを通る必要がある」「洗濯場所を2階に作ってしまって毎回遠く感じる」「小さい子どもがいるので良く汚れて帰ってくるので、玄関の近くに風呂を作れば良かった」など、人によって不便を感じる箇所はさまざまです。それでも折角建てた家ですから、後悔はない方が良いでしょう。
生活動線に関しては人それぞれ感じ方も違います。まず自分はどういう家がいいのかきちんと明確にしてから家族や同居人としっかり話し合い生活動線を計画しましょう。
1-2.【失敗例その2】過ごしにくさを感じる
続いては「過ごしにくさ」を感じる失敗例です。気温や騒音・プライバシーなどは、暮らしてから体感するようになってはじめて気付く項目です。
家づくりでは理想的の生活イメージが先行してしまい良い部分に意識が向きやすい傾向です。ぜひ、失敗例を参考にリアルな生活の観点からプランを決めましょう。
暑さ/寒さ対策をしっかり行うべきだった
冷暖房があるとはいえ、夏場の西日は特に厳しく冬場の北向きの部屋は本当に冷えるものです。
窓の多さでも気温は変わるほか、1階と2階でも気温はだいぶ違います。ロフトなどは特に暑くなりやすいため、ファンを設置するなどで空気の流れをつくり室温を均一にする工夫が必要です。
快適な室温で生活するために、家の断熱性能や保温性能にも気を配りましょう。
外からの視線が気になる窓を作ってしまった
リビングの大きな窓は開放感があります。しかし、リビングが1階でしかも道路に面している場合、塀などが無ければいくら遮光カーテンなどを使用したとはいえ、外からの視線が気になります。夕方から夜は特に気を遣うでしょう。
また2階であっても、隣の家の窓と自分の家の窓が向き合っていると、生活が伺えてしまい気まずい思いをするかもしれません。
プライバシーは住んでみて体感するポイントです。一度、建築予定地に足を運んで周囲の環境をきちんと把握することが必要でしょう。
音が気になる
騒音はもちろんのこと、意外と気になるのがトイレの音です。来客時にリビングにトイレが近いと、中々意識してしまうこともあるのでは無いでしょうか。
音に関しては人それぞれ感じ方が異なる部分があり、線路近くに住んでいても全く気にしない方もいらっしゃることでしょう。ぜひ自分や家族がどのように音問題を感じるか、この機会に話し合ってください。
とくに、二世帯住宅や店舗併用住宅などを検討されている場合、生活スタイルの違いから音問題はよりシビアになるので注意が必要です。
1-3.【失敗例その3】これは無駄だったと感じる
続いて「これは無駄だった」と感じる失敗例です。これは自分の希望が通る注文住宅だからこそのあるあると言えます。足りないよりはずっとマシなのですが、「無駄なら他に予算を割けば良かった」と後悔しやすいポイントでもあるので、ぜひ参考にしてください。
床や壁の色をわざわざ変えるべきではなかった
注文住宅となると、細かいところまでこだわりたくなります。床や壁の色も自分の希望にしたい!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、床や壁というのは、経年劣化や日焼けで色が変わりやすいです。
また、色によってはゴミやホコリが目立ちやすくもなります。床や壁の色を変えたいときは日焼けやホコリが目立たないというのも考慮するべきでしょう。
大抵の場合、標準仕様で汚れが目立ちにくい色の床や壁が採用されているます。色を変えるときは慎重に行いましょう。
浴室のテレビ・床暖房はいらなかった
ご家庭によるところも多いのですが、最新設備としてお風呂にテレビをつける・脱衣場に床暖房をつける家も珍しくありません。
最新設備だからと付けたはいいものの、「結局あまり使っていないので他の設備に予算を割けば良かった」という後悔も散見されます。
ただし、設備をつける・つけないに関しては、ご家庭による事情がそれぞれありますので、ぜひ同居人の方と話し合って決めてください。
1-4.【失敗例その4】イメージと違ったと感じる
最後は「イメージと違った」と感じる失敗例です。きちんと話し合って決めたのに、住んでみると予想と違った!ということもあるのが家づくり。先人たちの失敗を活かし、よりよい家づくりを目指しましょう。
収納スペースが足りない
特にお子さんがいらっしゃるご家庭では、収納スペースが足りなくなったという意見を多く聞きます。子どもが大きくなれば、それだけ物が増えます。教科書を始め衣服や部活の道具など、これから大きくなる子どもがいるご家庭は、収納場所に余裕を持った計画がおすすめです。
駐車場・駐輪場が狭い
家づくりは家の中だけで完結するものではありません。
車通勤の方がいる場合、事故などの危険性が無いように駐車場のスペースは余裕を持っておきましょう。
また、駐車場と駐輪場を兼ねている場合、スペースが狭いと車を出す度に自転車をどける必要があるかもしれません。家だけでなく、外部スペースにもしっかり気を配るのが大切です。
メンテナンス代がかかる
メンテナンスにどれだけのコストがかかるかを事前に把握しておくのは重要です。
とくに小さいお子さんがいる場合、落書きや傷などで壁紙やフローリングをすぐ貼り替える必要もでてくるかもしれません。
好みも大事ですが、汚れにくい素材・痛みにくい素材など、導入コストとトータルコストのバランスを踏まえて設備を選ぶのもポイントのひとつです。
2.失敗例から学ぶ家づくりを成功させる5つのポイント
最後に、家づくりを成功させるためのポイントを5つ紹介します。
2-1.将来のことを考えた家づくりを行う
家には、何十年と住み続けます。そのため「今」だけでなく未来を見据えた家づくりによって、将来後悔する確率はぐんと低くなります。
前述した収納スペースを始め、老後のことを考えてバリアフリー・痛みにくい素材の設備など、この家に何十年後も住むという感覚で家づくりを計画しましょう。
2-2.打ち合わせを綿密に行う
実際建った家が想像と違うということにならないように建設会社とは打ち合わせを綿密に行いましょう。具体的な数値や実例があった方が伝わりやすいので、モデルハウスなども積極的に活用するのがおすすめです。
2-3.事前にきちんと希望を確認しあう
自分は良くても家族は納得していないという事態が発生すれば、後々の遺恨につながりかねません。希望の相違をなくすためにも、家族できちんと希望を話し合いましょう。
2-4.プロに相談する
もっとこうしておけば良かった、もっと自分たちに合ったものがあったという後悔が無いよう、プロに相談して家づくりについての知識は蓄えておきましょう。
ただ闇雲に質問してもあまり意味が無いので、きちんと聞きたい内容は精査しておきましょう。
2-5.維持費なども考慮しておく
新築時は満足しても、何年か後に維持費が予想以上にかかって後悔するという可能性もあります。そのため、この設備だと維持費はどのくらいかかるのか、という着眼点も忘れないようにしておきましょう。
まとめ
家づくりを成功させるためには、どれだけ多くの失敗例を知っているかが大切です。
とくに注文住宅においては理想の家づくりができる一方、自分や家族で決めなくてはならないことが多くあります。そのため、他のところに意識がいきやすく、失敗に対するリスクヘッジにまで気がまわらなくなるからです。
本記事で紹介した失敗例から学び、成功するための家づくりを目指しましょう。
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