戸建て住宅の平均坪数は?人数別に必要な広さも徹底解説!
- 2021.12.102023.12.26
- 家づくりがwakaru
戸建て住宅の購入を間近に控えて、「平均坪数はどの程度か」といった疑問を持つ人は、非常に多く存在します。戸建て住宅の広さは、日々の暮らしの利便性を左右する重要な要素です。平均坪数を一つの参考指標として把握し、自分自身や家族にとって望ましい広さを見極めてください。
この記事では、世帯人数別・戸建て住宅の平均坪数を解説します。最適な広さの戸建て住宅を購入し、理想の暮らしを実現したい人は、ぜひ参考にしてください。
1.そもそも「1坪」はどれくらい?
住宅の面積を示す際に活用される単位には、「坪」「平方メートル(m2、平米)」「畳」などの種類が存在します。坪や畳は普段の生活で使用することの少ない単位であるため、それぞれがどの程度の広さを示すかを明確に把握している人は、ごく少数でしょう。
1坪とは、1辺1.82メートルの正方形で囲まれた範囲のことを意味します。1平方メートルは、1辺1メートルの正方形で囲まれた範囲の広さです。1畳は畳約1枚分の広さを示し、縦1.82メートル・横0.91メートルの長方形で囲まれた範囲のことを意味します。
なお、畳1枚分の広さは、地域によって異なることが通常です。住宅市場における「畳1枚分」とは、1.62平方メートルのことを示す点に注意しましょう。
下記は、1坪が何平方メートル、何畳に該当するかを示す表です。
坪数 | 平方メートル | 畳数 |
---|---|---|
1坪 | 3.31平方メートル | 約2畳 |
物件情報サイトにおける単位は一般的に、平方メートルが採用されます。平方メートルを坪数に換算するためには、以下の計算式を使用しましょう。
平方メートル×0.3025=坪数 |
たとえば、10平方メートルは「10×0.3025」で、3.025坪と計算できます。100平方メートルは「100×0.3025」で、30.25坪と計算を行うことが可能です。
2.【戸建て住宅】注文住宅・建売住宅の平均坪数
過剰に広いもしくは狭い戸建て住宅を購入することは、生活の利便性を低下させる要因です。戸建て住宅を購入した人の平均坪数を把握し、自分自身や家族に適した広さを見極めるためのヒントを得ましょう。
住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査」によると、2020年度中に戸建て住宅を購入した人の全国平均坪数は、以下の表の通りです。
平米数 | 坪数 | |
---|---|---|
注文住宅 | 124.4平方メートル | 約37坪 |
土地付注文住宅 | 111.1平方メートル | 約33坪 |
建売住宅 | 101.1平方メートル | 約30坪 |
中古戸建て住宅 | 113.2平方メートル | 約34坪 |
(出典:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査」)
上記の表から、いずれのタイプの戸建て住宅を購入する場合も約30~40坪が平均的な広さと言えます。40坪を超える広さの戸建て住宅は過剰に広く、掃除を面倒に感じたり冷暖房費がかさんだりするリスクを伴うことから、よく考えて購入を決断しましょう。
反対に30坪未満の広さの戸建て住宅は「狭い」と感じるリスクが高く、ゆとりある生活を実現することが困難です。
ただし、戸建て住宅の適切な広さは、希望する設備や設計によっても変化します。たとえば、ゆとりあるサイズのビルトインガレージ・ウォークインクローゼットの設置を希望する人は、40坪を超える広さの戸建て住宅が適切となるでしょう。
3.【世帯人数別】住宅の最低限必要な広さと余裕をもった広さ
戸建て住宅の坪数を決定する際には、最低限必要な広さ・余裕を持った広さの基準を把握し、希望するライフスタイルに応じた選択を行うことが大切です。国土交通省は、健康で文化的な生活を送るために最低限必要な居住面積・豊かな住生活を送るために必要な居住面積の基準を、以下のように示しています。
最低限必要な居住面積 | 単身者:約7坪(25平方メートル) 2人以上:約3坪(10平方メートル)×世帯人数ごとに約3坪(10平方メートル) |
---|---|
豊かな住生活を送るために必要な居住面積 | ●都市部以外の地域の場合 単身者:約16坪(55平方メートル) 2人以上:約7坪(25平方メートル)×世帯人数ごとに約7坪(25平方メートル) ●都市部の地域の場合 単身者:約12坪(40平方メートル) 2人以上:約6坪(20平方メートル)×世帯人数ごとに約4坪(15平方メートル) |
(出典:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)」)
最低限必要な居住面積を基準に坪数を決定すると、実際に生活を始めた後、狭さを感じる可能性が高いと言えます。また、戸建て住宅の坪数を実際に決定する際には家族一人ひとりの希望やこだわりを考慮し、適切な広さを検討しましょう。
ここからは、世帯人数別の平均坪数と広さの決め方のポイントを解説します。
3-1.2人家族
2人家族の平均坪数は、約14〜21坪です。夫婦それぞれの個室を設置し、お互いのプライベート空間を確保したい場合は、30坪以上の広さを選択することも良いでしょう。
2人家族で戸建て住宅を購入する場合、広さよりも暮らしやすさ・快適さを重視して間取りを選択した方が満足度は高いと言えます。
ただし、出産や介護など将来的に発生する可能性のあるイベントまで考慮した広さ・間取りを選択しなければ、数年後~数十年後に多額の費用をかけてリフォームをせざるを得なくなったり、場合によっては住宅を売却してより適切な住宅を購入しなければならなくなったりする点に注意してください。
3-2.3人家族
3人家族の平均坪数は、約18〜28坪です。「祖父母や両親が頻繁に泊りに来る」などの事情が存在する場合はゲストルームを確保するため、より広い戸建て住宅を選ぶことも検討しましょう。
3人家族・30坪未満の戸建て住宅に適した間取りは、2LDKもしくは3LDKです。3LDKを選択すると夫婦の寝室・子どもの個室を確保しても、余る部屋が発生します。余る部屋は、書斎スペース・趣味の部屋・収納スペースなどの目的で、柔軟に活用することが可能です。
3-3.4人家族
4人家族の平均坪数は、約22〜35坪です。30坪以上の戸建て住宅を選択すると、トイレを2個設置するなど、柔軟な設計に対応できる可能性が高いと言えます。4人家族は間取りでいうと4LDKを選択する世帯が多く、夫婦の寝室・子どもの個室2部屋に加えて、自由な用途に使用できる1部屋を確保する設計が主流です。
子どもの個室は約2.2〜3坪で設計することが多いものの、どのような家具を置くかによって、適切な広さが変化します。さらに、子どもの年齢や部屋の使い方によっても適切な広さが変化するため、平均坪数に固執せず、家族にとって望ましい設計の戸建て住宅を建ててください。
3-4.5人家族
5人家族の平均坪数は、約26〜42坪です。家族の人数が多ければ多いほど、必要とするクローゼットや靴箱の容量も増えます。5人家族であっても不便を感じることのない収納スペースを確保するためには、40坪を超える広さの戸建て住宅を選択すると安心でしょう。
また、5人家族が快適に生活できる戸建て住宅を設計するためには、生活導線に配慮した間取りの工夫も不可欠です。実際の生活を具体的にイメージしつつ、適切な広さと間取りを決定しましょう。
3-5.【番外編】二世帯住宅
二世帯住宅の平均坪数は、約40〜50坪です。リビング・洗面所・トイレを完全に分離するスタイルの二世帯住宅を希望する場合には、約50坪を超える広さを確保することも検討しましょう。約60坪を超える広さを選択すると、二世帯住宅であっても狭さを感じず、開放的な暮らしを実現することができます。
二世帯住宅を購入する際には、いずれの設備・部屋を共有するかをまず決めて、適した広さを判断することが大切です。親世帯の希望やライフスタイルも考慮した上で共有する設備、部屋を決定し、坪数の選択に反映させます。
まとめ
戸建て住宅の最適な広さは家族構成やライフスタイルに応じて変化するものの、約30~40坪を一つの目安と捉えておきましょう。そのため、戸建て住宅のイメージをより具体化するためには、約30~40坪のモデルハウスを見学する方法が選択肢です。
広島建設のモデルハウスはすべて30~40坪で設計されているため、戸建て住宅の完成形をイメージしつつ、見学することができます。自分自身と家族が幸せに生活できる戸建て住宅を購入したい人はぜひ広島建設のモデルハウスを見学し、マイホーム取得計画を具体化してください。
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